新しいプロモーションの形
通勤途中の駅に一ヶ月くらい前からフリーアンブレラなるものが置かれている。
急に傘が必要になったとき、自由に使って良くて、返却の必要もない。
企業の協賛で提供されているとのこと。
一度、傘を忘れてしまって利用したことがあるんだけど、傘を開くと企業のロゴが入っていた。
なるほどこれでプロモーションになるということらしい。
紙の広告を手で配るより宣伝効果はありそうだな、って思ったけど、置いている駅(あるいはお店)になにかメリットがあるのかなと気になって駅員さんに聞いてみた。
私『そこのフリーアンブレラって、なんで置いてるんですか??』
駅員さん「んー?置かせてーって言われたから、いいよーって言ったんだよー。」(ゆるい)
私『そうなんですね〜とても便利なので助かります!ここ人多く通りますもんね、企業の宣伝とかそういうのですかね?』
駅員さん「うーん、ボランティアみたいな感じかなー。」
つまりメリットは特にないけど、デメリットもないから置いてるってことみたい。
駅の利用者も助かって、簡単には捨てられなくて、何度も使える無料の傘を宣伝に使うっていいアイディアだなって思った。
話は変わって、以前東京でQRコードを被っている女子高生を見かけたことがある。
こんなの。
読み込むと何か団体のtwitterにアクセスするんだけど(詳細は忘れた)、
すごく斬新なプロモーションだなって感じた記憶がある。
こんなん歩いてたら気になって写真撮っちゃうし、その場でアクセスしなくても帰ってからでも、撮った写真からQRコードを読み取れる。
このデジタル化の時代、みんなスマホを見て歩いてる街中で、
手で配ってる広告や大きな看板、あるいは集合住宅へのポスティングはそれほど宣伝効果はないんじゃないかなって思う。
かと言って、完全デジタルにしてしまうと、無料アプリの広告、テレビのCMみたいに、場合によっては不要で煩わしさを感じさせてしまう。
多分、フリーアンブレラやQRコードの被り物みたいに、少しでもアナログ感が残してあった方が、受け入れやすいのかも知れない。
そして出来るだけ余韻が残るように、いい意味で中途半端に情報を見せると、その続きが気になって調べてしまう。
人は興味を持って初めて能動的になる。
一方的に与えられたものにほとんど興味は持たない。
いかに「もっと知りたい」と思わせられるかが、プロモーションする上で重要なんだと思う。