虫と人間とロボット
知り合いに「これ作りたい」って言われて見せてもらった、ビーズでできた蜘蛛の画像。
足はワイヤーがいいな、とか、前4本と後ろ4本は分けた方がいいな、とか妄想しながら試作した子たちがこちら。
片方はビーズで、もう片方はワイヤー。
ワイヤーの扱いが苦手すぎてちょっと痛くなった指でこの子たちをつまみながら、
「蜘蛛とか虫って、足がもげたら痛いのかなぁ」ってふと考える。
痛がってるの見たことないし、泣き喚いてるのも聞いたことないなぁ、と思って、グーグル先生に聞いてみた。
『ニューロン(神経細胞)で受けた刺激が中枢神経を通って脳で痛みだと認識されるから、脳が小さい虫たちは痛みを感じない』っていうのが一般的らしい(※諸説あり)。
なるほど確かにオスのカマキリなんて、メスに食べられながらも交尾するくらいだし。
痛みを感じないって、ロボットみたいだなぁと思った。
いずれロボットは人間を越えて、人間は支配されるんだと思う。そのロボットと虫が似ているって、とても恐ろしくて興味深いなって感じた。
今確認されているだけで、哺乳類が約4000種なのに対して、昆虫は約150万種(数千万種という説もある)。
生態ピラミッドとか食物連鎖とか言うけど本当はピラミッドよりもサークルに近いんじゃないかなって思う。
数で言ったらピラミッドにはなるだろうけど(もうその時点で恐ろしい話)、実際小さな菌やウイルスで人間って死んじゃうし、蜘蛛とか蜂とかの毒で死ぬこともあるでしょう。
生態系の頂点と、一番下は繋がっているってこと。
そう考えると私たち人間って実は、虫たちに生かされているんじゃないかと、虫たちのさじ加減一つで私たちの未来が変わってしまうんじゃないかと、そんなことを思ってしまうわけです。
だって、虫がいなかったら私たち、果物も魚も肉も食べられないでしょう?
そのうち、ロボットと人間の間にも逆生態ピラミッドみたいなものができて(人間よりロボットの数が多くて、ロボットは人間より上)、まるで砂時計⏳のような、人間は虫にもロボットにも生かされている世界になるのかな、なんて思うと、もうとても恐ろしくて興奮して夜も眠れないのです。
そんな妄想をして療養するGW 3日目。
風邪のウイルス(あるいは細菌)と闘う人間がここに一人。
闘い長引いてるけど、私負けない!
ちなみに最近は痛みを認識できるロボットもあるそうです。
もはや支配される以外どうなるというんだろう。